♪♥ このページは,元の教材「高校数学の基本問題」の「重複組合せ」について,サーバ・トラブル等に備えてバックアップ・ファイルとして作成したものです. ♫♣ ただし,学習の記録は付いていません. • 樹形図・辞書式配列 • 階乗 • 順列 • 重複順列 • 隣り合う並べ方 • 両端指定,整数の順列 • 円順列,じゅず順列 • 組合せ • 組合せ(練習問題) • 組合せ(文章題) • 組み分け • 同じものがあるときの順列 • 順路 • 番号札のもらい方 • 重複組合せ • 重複組合せ(文章題) • 約数の個数・総和 • 二項定理・多項定理 • 順列,組合せ,確率(共通,センター問題)
※順序が違えば別物として数えるのが「順列」,順序だけ違うものは同じものして数えるのが「組合せ」
【例】 異なる2つのものa,bから重複を許して3つとる方法
○ 重複組合せの記号
異なるn個のものから重複を許してr個とってくる組合せの総数を
nHr
で表します.
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(注意) ※異なるものが何個(n)あって,それらから何個(r)取ってくるのか,どちらが n でどちらが r かを「慎重に」見極めることが大切
===> いずれも≪表1≫のように4通りになる.
これは,異なる2人の名前を重複を許して3回呼ぶ場合の数に等しい.(名前が呼ばれたらお菓子がもらえると考える) ===> ≪表2≫のように4通りになる. ※これらは 「異なる2つのものから重複を許して3個取って来る」場合の総数となっており, 「異なる3つのものから重複を許して2個取って来る」場合の総数
とは違う. |
○ 例題と解答
【例1】
次の値を求めなさい. 4H5 (答案) ※「異なる4個のものから重複を許して5個とってくる組合せの総数」と書くと,上記とgiveとtakeが逆に見えますが,まったく同じです. ※「4人の子供の名前を5回呼ぶ方法としても同じ(重複を許してかつ1度も呼ばれない子供がいる場合も含む)」 |
【例2】
次の値を求めなさい. 5H3 (答案) ※「3個の同質のお菓子を5人の子供に分ける方法(1つももらえない子供がいるいる場合,全部もらってしまう子供がいる場合も含む)」 |
(参考)
○ 重複組合せではnよりもrの方が大きいことがある
※順列の総数nPrや組合せの総数nCrでは,とってくるものの数rはn以下でなければなりませんが,重複順列や重複組合せでは,同じものを何回使ってもよいので,重複順列の総数nΠrや重複組合せの総数nHrにおいてはrがnよりも大きい場合があります.
≪ありえない≫
3P4 2C5
≪ありえる≫
3Π4=34=81 2H5=6C5=6 |
○ 重複組合せの記号には,なぜH を使うのか
次数(掛けてある文字の数)が等しい多項式を「同次多項式」「斉次多項式」という(Homogeneous polynomial).重複組合せは,同次多項式の異なる項の数として登場するので,このHを記号にしたもの.上の【例】では2つの文字で作られる3次式が何通りあるかを示しています. (a+b)3を展開してできる同次式の総数は =aaa+aab+aba+baa+abb+bab+bba+bbb 順序を区別すれば,項の数は「重複順列」
=a3+3a2b+3ab2+b323=8通りになる 文字の部分が同じものを同類項として整理すれば,文字の組合わせはa3 , a2b , ab2 ,b3で2H3=4種類になる
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《問題》 次の値に等しいものを,選択肢から選びなさい. (選択肢をクリック[タップ]すれば,採点結果と解答ボタンが表示されます.何も選ばなければ,表示されません.) 解答を見る |
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