♪♥ このページは,元の教材「高校数学の基本問題」の「円順列,じゅず順列」について,サーバ・トラブル等に備えてバックアップ・ファイルとして作成したものです. ♫♣ ただし,学習の記録は付いていません. • 樹形図・辞書式配列 • 階乗 • 順列 • 重複順列 • 隣り合う並べ方 • 両端指定,整数の順列 • 円順列,じゅず順列 • 組合せ • 組合せ(練習問題) • 組合せ(文章題) • 組み分け • 同じものがあるときの順列 • 順路 • 番号札のもらい方 • 重複組合せ • 重複組合せ(文章題) • 約数の個数・総和 • 二項定理・多項定理 • 順列,組合せ,確率(共通,センター問題) ---円順列--- 例1 4人の生徒が円形のテーブルのまわりに座るとき、座り方は何通りあるか.
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《要点》
n個のもの全部使ってできる円順列の総数は
※この公式が使えるのは
「n個のものを全部使う場合」 かつ「1回ずつ使う場合」 かつ「同じものがない場合」です. これらの条件を1つでも満たしていない場合には,上記のような簡単な式にはなりません. |
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---じゅず順列---
例2 ダイヤ,サファイヤ,ルビー,水晶の4個の宝石を使って首飾りを作るとき,何通りの首飾りができるか.
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《要点》
n個のもの全部使ってできるじゅず順列の総数は
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《問題》
選択肢をクリックすれば採点結果と解説が出ます.暗算では無理ですから計算用紙で計算してから答えてください.
解説
(5−1)!です.
これを5!−1!などと変形しないように.階乗のカッコは,はずせませんので,カッコ内を先に計算します.
(5−1)!=4!=24 …(答)
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解説
6人で作る円順列です
(6−1)!=5!=120 …(答) |
解説
まず父母をセットにして4人で円順列を作る方法が3!通り
その各々について父母の座席を入れ替える方法が2!通り 3!×2!=12 …(答) |
≪4≫
解説父母と子供4人の合計6人が円卓のまわりに座るとき,一番年下の子供が父母の間に座る方法は何通りあるか.
父母と一番年下の子供をセットにし,合計4人で円順列を作る方法は3!通り
その各々について,父母の座席を入れ替える方法が2!通り ※ この問題について,遠回りをしても「父母の間」といえるかどうかは,常識で判断します---遠回りをした場合,間とはいいません. |
≪5≫
解説先生2人,生徒6人の合計8人が手をつないで輪になるとき,先生は互いに向かい側に来るような並び方は,何通りあるか.
先生の並び方は,回ることを除けば1通り
その各々について,(誰先生の右とか左とか場所に区別ができてしまうので)生徒の並び方は6!通り (別解) 生徒が先に並ぶ方法は5!通り その各々について,先生1人の入れる場所はすきまの6通り.1人の先生の場所が決まるともう1人の先生の入り方は決まってしまう 6!=720 …(答) |
≪6≫
解説男子2人,女子4人の合計6人が手をつないで輪になるとき,男子が隣り合わない並び方は何通りあるか.
まず,男子が隣り合う並び方を数える:
男子をセットにして1人と数えて,5人の円順列を作る方法は4!通り その各々について,男子の並び方の入れ替え方が2!通り できた結果を全体の円順列(6−1)!から引きます. 5!−4!×2!=120−48=72 …(答) (別解) 女子が先に円順列を作る方法は3!通り その各々について,女子のすきま4か所から2か所選んで男子が入る方法は,4・3通り
女子が場所を決めたら,各々の場所には「どの女子の右か左か」という個性・区別ができるから,その後から男子の場所を決めるときには,円順列ではなく単なる順列で考える
3!×4×3=72 …(答)
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≪7≫
解説A,B,C,D,E,F,Gの7人が卓のまわりにすわるとき,D,FがともにAと隣り合うような座り方は何通りあるか. (京都府大)
D,Fの間にAが来ることと同じだから,DFA組+他の4人=5個のものの円順列の作り方を考えると4!通り
その各々についてD,Fの入れ替えで2!通り 4!×2!=48 …(答) |
解説
男子だけで先に円順列を作る方法は4!通り
その各々について(男子のすきま5か所には区別がついてしまうので)女子の入り方は5!通り 4!×5!=24×120=2880 …(答) |
解説
円順列とまったく同じです.
(4−1)!=3!=6 …(答) |
≪10≫
解説赤1枚,青2枚,黄3枚の合計6枚のカードを机の上で円形に並べる方法は何通りあるか.ただし,同じ色のカードには区別はないものとする.
同じものがあるときの順列
これらのうちには,まわして重なるものが6通りずつ含まれているから ÷6 10 …(答) (別解) 赤を1枚固定する. 残り5個のカードで同じものがあるときの順列を考えると |
解説
じゅず順列:円順列÷2
(6−1)!÷2=5!÷2=60 …(答) |
解説
6個から4個を選ぶ方法は6C4通り
その各々について,並べ方は4個のもののじゅず順列 6C4×(4−1)!÷2=15×3=45 …(答) |
解説
1つは固定する(これを底面とする)
その各々について,上の面の塗り方は5通り その各々について,側面の塗り方は4個の円順列3!通り 5×3!=30 …(答) |
解説
まわしてみて重なるものは同じものです.
1つの色,例えば赤を底の面に固定する.(面対称となっているもの(=鏡に映ったもの)は別のものです.) 次に,残り3個の側面の塗り方が円順列 (3−1)!=2 …(答) |
≪15≫
解説実際に使われるさいころは,向かい合う2面に書かれた数の和が7になるように作られています.(1の裏は6,2の裏は5,3の裏は4です.)この約束だけでさいころを作ると,異なる種類のさいころは,何通りできるか. |
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